■繋がる未来―秘密の部屋―
04:危険な罠?
汽車の静かな揺れにいつの間にか眠ってしまっていたらしい。もうすぐホグワーツにつくというアナウンスで、早く制服に着替えたかったドラコがしびれを切らしてハリエットを起こしたのだ。
「早く起きろよ! 新学期早々遅刻するわけにはいかないんだ!」
「ご、ごめんなさい……。ついうとうとしちゃって」
「全く、ぐっすり寝こけて良いご身分だ。ポッター家はみんなお気楽なのか?」
嫌味満載の口調でドラコは追い立て、ハリエットをコンパートメントの外に追いやった。もう時間もあまりないので、ドラコの着替えを待つという選択肢はない。そもそも彼がハリエットの着替えのために外に出てくれる保証もないので、ハリエットはそれから慌てて知り合いの女の子を探さなければならなかった。幸いなことに、すぐ近くにラベンダーとパーバティ、パドマがコンパートメントを取っていたので、着替えさせてもらうことにした。
闇の魔法使いが現れたのは久方ぶりだったこと、襲われたのがジェームズ・ポッターの娘だったことで、日刊預言者新聞にハリエットとピーターの記事は大きく載っていた。三人も当然ハリエットの身に起こったことは知っていたらしく、最初こそどう接したものか戸惑っていたようだが、ハリエットが普段通りに話すことで皆も気にせず接してくれるようになった。
やがてホグズミード駅に到着し、荷物は置いたまま汽車の外へ出た。ぞろぞろと生徒の波に沿って歩くと、ハグリッドの案内によって新入生だけが途中で別れた。その際に奥の方に見慣れた栗色の頭が見えたので、ハリエットは三人に断って彼女の元へ走った。
「ハーマイオニー!」
「良かった! ハリエット、ちゃんと乗ってたのね」
「どういうこと?」
「噂されてるのよ。ハリーとロンが空飛ぶ車に乗ってたって!」
「空飛ぶ車?」
考えてみても、思い当たる節はない。そもそもハリーとはキングズ・クロス駅まで一緒に来たのだ。それがどうして空飛ぶ車に乗っていたなんてことになるのだろう。
「ね? 馬鹿馬鹿しいでしょう? でも、探してみたけど二人はいないの」
「ロンだって駅で見かけたわ。汽車の中では見なかったけど」
闇の魔法使いの恐ろしさはハリエット自身身をもって知っている。もしも彼らが今度はハリーやロンを狙おうとしていたのだとしたら?
薄ら寒いものを感じ、ハリエットは足を早めた。
「早くホグワーツへ行きましょう。二人に何かあったのかも。マクゴナガル先生に知らせなきゃ!」
*****
ハリエットたちの心配が杞憂だと分かったのは、大広間の教員席に突撃した時だった。マクゴナガルはいなかったが、代わりにハグリッドが教えてくれたのだ。ハリーとロンは噂通り空飛ぶ車に乗ってホグワーツへ登校し、そして今まさにマクゴナガルによってお灸を据えられているところだろう、と。
「一体何がどうして空飛ぶ車に乗って来ることになったの?」
「俺にも分からん。だが、さすがジェームズの息子だな。ハリーは問題行動は少ないと思っちょったが」
「何か事情があったのかも」
ハリーは自ら目立ちたがるタイプではない。きっと何かあったのだろう。
だが、こうしていても今のハリエットにできることは何もなく、せめて兄と友達が退校処分にならないことを祈るくらいだ。
よほどきつく叱られているのか、ハリーとロンは歓迎会が終わっても戻ってくることはなかった。食いはぐれるのではとハリエットはバスケットに料理とかぼちゃジュースを詰めておいた――ハーマイオニーは褒められない登校をした二人にここまでやる必要なんてないと少しお冠だったが。
寮へ入るための合言葉も知らないだろうと、太った婦人の絵画の前で待つことしばらく。
ようやく二人は現れた。ハーマイオニーが勢い込んで尋ねる。
「一体何があったの?」
「僕らだって何がなんだか分からないさ。九と四分の三番線の壁が通れなかったんだ」
「掛けられてる魔法がおかしくなっちゃったのかな? 一度調べた方がいい。父さんが通ろうとした時も閉じたんだ」
ハリーたちの説明にもハーマイオニーは厳しい態度を崩さない。
「事情がどうであれ、ふくろうで知らせを送れば良かったんじゃないの? わざわざ空飛ぶ車で来なくたって」
「マクゴナガルにもそう言われたよ」
ため息交じりにロンが言う。二人はかなり落ち込んでいるようだ。
ハリエットも二人の登校方法にはかなり問題があったと感じていたが、こうもしょげている様子を見せられると少し可哀想にも思えてくる。
この辺りで、とハーマイオニーを止めようとしたハリエットだが、その考えがひっくり返ってしまったのは談話室に入った時だ。肖像画がパッと開いた瞬間、四人を歓声と拍手が出迎えたのだ。
「やるなあ、感動的だぜ!」
「車を飛ばして暴れ柳に突っ込むなんて、何年も語り草になるぜ!」
「よくやった!」
男の子は総じてこういう「冒険譚」が好きなものなのか。
リーやフレッド、ジョージ、あまり話したことのない上級生までハリーとロンを取り囲み、口々に賞賛している。
ハーマイオニーやパーシーを怒らせないためか、ハリーは頑張って落ち込んだ顔を維持しているようだが、ハリエットの目には口元がヒクついているのが丸わかりだ。笑ってしまいそうになるのを堪えている表情に違いない。大方、皆にもてはやされてちょっと得意げになっているのかもしれない。
ハリエットの視線に気づき、ハリーは慌てて口元を引き締めた。ロンと目配せし、真面目な顔を取り繕うよう意志疎通している。
「女の子たちはご機嫌斜めか?」
肩をすくめてジョージはソファに腰掛けた。
「ご機嫌直しに甘い物でもどうだい?」
「もうその手には乗らないわ」
ぷいとハリエットはそっぽを向く。差し出されたお菓子はクリームサンドだが、大方変な魔法が掛けられているに違いない。
「二年生にもなると警戒心が高くて敵わないなあ。せっかく去年の改良品を一番に食べてもらおうと思ったのに。おい、コリン!」
首からカメラを提げた少年が振り返った。ハリーを撮ろうと野次馬の中から精一杯背伸びをしていた新入生だ。
「お近づきの印にやるよ。グリフィンドールへようこそ」
「いいの? ありがとう」
哀れ、汚れなき新入生、コリン・クリービーはジョージの悪戯に引っかかり、大きなカナリアへと変身してしまった。カナリアは驚いて動き回るが、何せ身体が大きいので人にぶつかってすぐにコロコロ地面に転がった。
「もう、コリンは新入生なのよ。やり過ぎだわ!」
歓迎会で知ったことだが、コリンはマグル生まれだ。初めての魔法界は誰だって不安だろうに、悪戯で苦手意識ができてしまっては可哀想だ。
「あんまり度を超すようなマクゴナガル先生に注意してもらわなくちゃいけないわ」
ハーマイオニーも腰に手を当てて参戦する。女の子二人の注意が完全にジョージ、コリンに向けられたのを見計らい、ハリーたちはその隙にと男子部屋へと逃げ込んだ。
とはいえ、寮内で二人がもてはやされているのもその日のうちだけだった。
翌日、浮かれていた男の子たちは地獄を味わうことになる。
時はふくろう便の時間、大広間にて。
和やかに朝食を食べている時、ロンの家のふくろう、エロールが赤い封筒を運んできたのだ。それを目にした瞬間、ロンもハリーも真っ青になる。
「まずいぞ……」
「何が?」
封筒を目にした生徒は皆ロンと距離を空けた。魔法界育ちの子ばかりだ。ハーマイオニーだけが不思議そうな顔をしている。
「確か、去年あなたたちのお父さんも送ってきてたわよね?」
「あれはちょっとしたジョークだから本来の吠えメールじゃないのよ。本物は早く開けないと爆発しちゃうの。でも、開けたら開けたで――」
ハリエットが説明するまでもなかった。ロンが封筒を開けた瞬間、とんでもない声量でモリーの怒声が大広間に響き渡ったからだ。
「車を盗み出すなんて、退校処分になっても当たり前です! 首を洗って待ってらっしゃい。承知しませんからね!」
その後もモリーの説教は続く続く。今回のことは、ダンブルドア直々の手紙によって知るに至ったらしい。更には、車の持ち主であるアーサーは役所で尋問も受けたとも。ジェームズも慌てて駆けつけて謝罪と弁明をしたのだとか。
「次は僕の番だ」
吠えメールの声が次第に小さくなり、やがて燃え上がって灰となったのをハリーはうつろな表情で見つめる。ハリエットもさすがに同情した。普段両親が怒ることはあまりない。自分たちが良い子にしているのもあるし、ピリピリしてもジェームズやシリウスが冗談を言って場を和ませてくれるのもあるからだ。しかし、だからこそ想像がつかない。吠えメールが来た暁には、きっと一ヶ月くらいは落ち込むかもしれない……。
運命の時は来た。ハリーの前に一羽のふくろうが手紙を落としてきたのだ。その封筒の色は――白。紛れもなく。赤ではない。
目をぱちくりさせながらハリーは封筒を開いた。その目がぎこちなく文章を辿っていく。ロンがそっと尋ねた。
「なんて書いてあるの?」
「君のママと似たようなこと。空飛ぶ車で登校なんて愚かなこと二度とするなって」
「どこが似てるんだ! 僕のママとはえらい違いだよ。吠えメールを送らないだけ君のママは最高だ」
「お母さんは別のことを心配してるんだと思うわ」
ハリエットはドビーのことを説明した。今年ホグワーツで危険なことが起こるので、ホグワーツには行かないでほしいと頼みに来た不思議なしもべ妖精のことを。
「九と四分の三番線を通れないのが罠? 随分安っぽいじゃないか」
「その安っぽい罠に引っかかって危うく退学になりかけたのはどこのどなた?」
ツンとハーマイオニーが口を挟む。途端にロンは口を閉ざした。代わりにハリーが引き継ぐ。
「――つまり、僕たちを退校処分にしようってのが罠なのかな?」
「賢い人ならちょっと遅刻するだけで済んだと思うわ。ロンの言う通り随分安っぽい罠ね」
「もういいだろ……」
ロンが唇を尖らせた。少し意地悪し過ぎたと思ったのか、ハーマイオニーは口調を和らげた。
「でも、幸先が悪いのは事実だわ。他にも何か起こる可能性は大ありよ」
ハーマイオニーの言葉は少々不吉だった。だが、こうして危険を承知でホグワーツに来たからには待ち構えているしかない。
とはいえ、目下ハリーたちがやるべきことは、まず日々の授業をこなしていくことだ。それに、今日はロックハートによる初授業がある。
ハリーたちとハーマイオニーとの間では、ロックハートの授業に対する意気込みが違った。教室に到着した時、ハリーとロンは素早く一番後ろの席を陣取った。対して、ハーマイオニーは立ち尽くしたままソワソワしている。
「ねえ、ハリエット? もう少し……あの、前の方に行かない? ここだと黒板がよく見えないと思うの」
ハーマイオニーがよく見たいのはロックハートじゃないかとハリエットは思ったが、男の子たちにからかわれるのも可哀想だ。ハリエットは素直に頷いて、一番前の席に移動した。
すると、そう間を置かずに颯爽と後ろの扉から入ってくるロックハート。長いマントがはためき、やけに絵になっている。
教壇の前でくるりとこちらに向き直り、一言。
「――私だ」
その手には彼の自伝があった。表紙のロックハートが生徒に向かってウインクした。
「ギルデロイ・ロックハート。勲三等マーリン勲章、闇の力に対する防衛術連盟名誉会員、そして『週刊魔女』五回連続チャーミング・スマイル賞受賞――もっとも、私はそんな話をするつもりではありませんよ」
当たり前だ。もっとも、ハーマイオニーはそんな話を聞きたくて仕方がないかもしれないが。
「今日は最初にミニテストをやろうと思います」
その言葉を聞き、ハリエットは目を瞬かせた。もちろん他の生徒もざわつく。
初授業、しかも始まって間もないのにテストだなんて、スネイプでもやったことのない暴挙だ。
ろくに教科書も読んでいなかったハリエットは落ち込んだ。防衛術はリーマスに教わった思い入れのある科目でもあるので良い成績を取りたいのは山々だが、最初からテストがあるようならそれも難しいかもしれない……。
しょんぼりしながらテストペーパーに向き直ったハリエットの目は点になった。――ロックハートの好きな色? 誕生日? 業績?
ロンの好きな色だって知らないのに、ロックハートの好きな色なんて分かる訳がない。
ハリエットは、隣から聞こえるカリカリカリカリという羽根ペンの音におののいた。ちょっと教室内を見回してみると、誰もが頭を抱えている。自分だけではないのだと分かって少しホッとした。だが、それでもハーマイオニーの手は休まることを知らない。ハリエットも慌てて羽根ペンを構えたが、それで分かるのなら苦労はしない。
やけっぱちになって全ての空欄を埋めると、ロックハートが終了の合図を出した。ハリエットは大きく息を吐きながら背もたれに背を預けた。
「皆さん、良い集中でしたね。どれどれ……」
上機嫌で答案を捲っていたロックハートだが、しかしその機嫌は徐々に落ちていく。
「チッチッチ――皆さん、やはり一回目の授業ということで私の本をきちんと読み込めていない子がほとんどのようですね。ミス・ポッター?」
「は――はい?」
「私の好きな色は?」
一番前だから目についてしまったのか。
ハーマイオニーに絆されてついてきてしまったのが悔やまれる。少し考えて、ハリエットは答案と同じ答えを口にした。
「赤色……ですか?」
ロックハートは目立つのが好きそうだ。目立つと言えば赤色。そんな単純な思考だったのだが、ロックハートは芝居がかった仕草で首を振った。
「ノー、ノー! ミス・ポッター、いけませんね。私への理解が不十分です。ちゃんと予習はしていましたか?」
「す、すみません」
可哀想に、とハリーが同情の目で妹を見つめていたが、そんな彼の視線に気付いたのか否か、ハリエットは突然ハッとし、いつかのハリーの台詞を口にした。
「ハーマイオニーなら分かると思います」
「ハーマイオニー? ミス・ハーマイオニー・グレンジャー?」
ロックハートがハリエットの隣へ目を移した。ハーマイオニーは恐る恐る答える。
「ライラック色です」
「素晴らしい! 君の答案も満点でしたよ! グリフィンドールに十点あげましょう!」
ロックハートの満面の笑みにハーマイオニーの頬がポッと赤くなった。
「さて、肝心の授業ですが」
ロックハートは教卓の後ろに屈み込み、大きな籠を持ち上げた。
「さあ、皆さん、どうか注意して。捕らえたばかりのコーンウォール地方のピクシー小妖精です。この教室で君たちはこれまでにない恐ろしい目に遭うことになるでしょう」
ロックハートは籠にかかっていた覆いを取り払った。籠に捕らえられたピクシー小妖精を目にし、生徒たちは思わず噴き出した。物語に出てくるような可愛らしい姿ではないが、決して危険そうにも見えなかったからだ。せいぜい人の顔ほどの背丈で、一匹一匹は害もなさそうに見える。
「思い込みはいけません! 連中は危険な小悪魔になりえるんですよ!」
そこにはハリエットも同意だった。魔法界に存在するあらゆる魔法生物については、リーマスからたくさん教わっている。ピクシー小妖精の厄介さについてもだ。
今もなお、小妖精たちは籠を壊す勢いで激しく飛び回っている。籠があるからこうして近くでマジマジ見ることもできたが、もしこれがなかったらと思うと――。
「さあ、それでは、君たちがピクシーをどう扱うかやってみましょう!」
ロックハートが籠の戸を開けた時、ハリエットは彼の正気を疑った。どう扱うかも何も、ハリエットたちはまだ杖の扱いすら満足にできない半人前の魔法使いと魔女だ。せめて身を守る術を教えてからの実践ではないだろうか。
そう思ったハリエットだが、それ以上は思考の中断を余儀なくされる。ピクシー小妖精に耳を引っ張られたからだ。
教室内は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。ピクシーはロケットのように四方八方に飛び出し、窓ガラスを突き破り、インク瓶でインクを振りまき、本やノートを引き裂き、ゴミ箱をひっくり返し、本や鞄を奪って窓から放り出し……。
ハリエットとて、危うく鞄を取られて窓から捨てられそうになったのをすんでで阻止したくらいだ。この中にはテディベアもある。そんなことさせないとばかり、全身金縛り術を命中させたのは後から考えても誇らしい腕前だった。
今や、ほとんどの生徒は机の下に避難していた。ちなみにロックハートもだ。彼は、逃げ惑う生徒たちに手本を見せようと魔法を使ったのだが、呪文は失敗し、ピクシーに杖を盗られてしまったのだ。
一番可哀想なのはネビルだった。ピクシーに耳を掴まれたまま持ち上げられ、そのまま天井のシャンデリアに引っかけられていたのだ。
「先生!」
杖を持たずとも、先生は先生だ。何とかネビルを助けてほしいという意味合いも込めて呼んだのだが、その時には彼はもう教室を出ようとしていて。
これ幸いとばかり、彼はゆっくり頷いた。
「ええ、言われなくとも分かっていますよ、ミス・ポッター。私のために後片付けをしたいと言うのですね? よろしい。彼女だけだと心配なので、君たち三人にもお願いしよう。その辺のピクシーを捕まえて籠に戻しておきなさい」
それだけ言うと、一目散に扉から出て行くロックハート。ハリーたちは唖然とした。教室内に一体どれだけのピクシーが残っていると思っているのだろう。四人だけで対処できる数ではない。
しかしそれでも何とかしないわけにはいかないので、まずはネビルを天井から下ろし、彼にも手伝ってもらいながらピクシーを一匹ずつ籠へ投げ込んでいった。もちろん昼食の時間には間に合わず、五人はお腹を空かせたまま午後の授業へ向かう羽目になった。
「全く嫌になるよ。ピクシーに杖を盗られる魔法使いがなんで先生なんてやってるんだ?」
「誰だって油断することくらいあるわ。ロックハート先生は生徒たちを監督する必要だってあったんだし」
「ネビルを放ったらかしにしておいて監督?」
ロンは不機嫌そうだ。ハリエットは話題を変える意味で彼に尋ねた。
「ねえ、ロンの好きな色ってなあに?」
「ロックハートみたいなこと言わないでくれ」
「本当に気になっただけなんだけど……」
ロンの中では話題転換とはいかなかったらしい。
うんざりした顔でそう返されれば、それ以上ハリエットも食い下がることはできない。
友達の好きな色も分からないのに、なぜだかロックハートについての知識をやたらに身につけてしまったハリエットだった。